ある日飲み会があり、酒を飲んでいた。
周りがみんなタバコを吸っていた。
吸いたかったというか、吸っても大丈夫な自分を見せたかったというか。
こんなものすぐやめれる自信がある、と思ってタバコを吸った。
これまで9ヶ月禁煙してきた。
最近は臭いも嫌いになってきた。
一生禁煙を続けられる自信があった。
にもかかわらず、魔が差したのか。
タバコを吸ってしまった。
スゴーくうまかった。
うまいというと語弊がある。味はしないのだがとても安堵感があるのだ。
久しぶりに会うことができた。ほっとした。
立て続けに次のタバコに火をつけた。
もう止まらなかった。
こんなにいいものやめられるわけがないと思った。
とてもいい気分になった。
我慢したいたものが久々に手に入った。
話も進むし、酒も進む。
左手にタバコを挟み、右手にビールのコップ。
幸せな時間が戻ってきた。
気づいたらタバコが一箱空になっていた。
とうとう喫煙者に戻ってしまった。
禁煙に成功したと思っていたのに。
あんなに偉そうに禁煙のメリットを話していたのに。
ここでぱっと目が覚めた。
夢だったのだ。
禁煙9ヶ月にしてようやくニコチンの断末魔といわれる
『タバコを吸った夢』を見た。
夢だったにも関わらず目覚めの悪い朝になった。
その後も禁煙はつづいている。
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